口腔がんこんな症状意に要注意!
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悪性腫瘍の場合、痛みがあまりないものも多いですが、早期がんで潰瘍やびらん(口の粘膜の表面にあり、体の中の筋肉などの組織を守る役割をする上皮が、はがれたり傷ついたりした状態)を作った場合や、進行がんで、大きくなってがんが神経を蝕んだり、痛み物質を出しはじめた場合などに痛みが出ます。
早期のがんは、口内炎や入れ歯の「あたり」のような状態で始まることがあります。
通常の口内炎であれば口腔ステロイド剤の塗り薬や、殺菌などの治療で、数日から2週間程度で治るものが多いので、口内炎が持続する場合には、要注意です。
テレビ朝日 ワイドスクランブル 平成31年2月19日(火)放送
口腔がんは痛みを伴わないことが多く、がんにより表面の上皮が破けたような場合に出血します。
出血によりがんが見つかることも多いので、要注意です。もちろん、歯槽膿漏による出血もありますのですべてが「がん」ではありません。
がんは「できもの(腫瘍)」ですから、口の中に腫れた部分やしこりがある場合には要注意です。ただ、良性腫瘍(がんではないできもの)や骨の出っ張り、正常の臓器だができものに見えるものなども多くありますので、過剰に心配されることはありません。
多くのがんは、表面に潰瘍やびらんがありますが、唾液腺(唾液を作る組織)のがんは、表面がつるんとしていることもあります。
前がん病変(がんになる前の状態の病変)の中に、紅板症というものがあります。
この紅板症の約半分が、すでにがんになっていると言われています。
紅のように赤く、すこし硬い感じがしたら要注意です。
前がん病変(がんになる前の状態の病変)の中に、白板症というものがあります。この白板症の約6~10%が「がん」になるといわれています。
がんが、頬、舌を動かす神経を蝕んだ場合には、舌を動かしにくいなどの症状が出ます。
がんが、舌や頬などの感覚をつかさどる神経を蝕んだ場合には、舌や頬、その他の部分にしびれや麻痺感などの症状が出ます。
がんが口の中を蝕んだ場合に、首のリンパ節が腫れることがあります。もちろん、首から上の部分をケガしたり、風邪をひいたり、虫歯や歯周病などの炎症でも首のリンパ節は腫れますが、そのような場合には、傷や風邪が治ったり、炎症が治まったりするとリンパ節の腫れも引きます。そのような原因もなく、首のリンパ節が腫れた場合には要注意です。
口のがんではありませんが、喉頭がんという「のど」のがんや、食道がんのときにこのような症状が出ますので、要注意です。
入れ歯をしているかたで、がんなどのできものにより、入れ歯が合わなくなり、噛みづらいなどの訴えをされるかたがいます
歯肉がんの場合に、がんが歯を支えている骨を吸収する(溶かす)ことがあります。グラついた歯の周りの歯肉が汚く盛り上がっていたり、上皮に潰瘍やびらんがあれば要注意です。
同様に抜歯した後、3週間以上たってもなかなか治らない場合も要注意です。
鼻詰まりや膿は、鼻炎や上顎洞炎(蓄膿症)などの場合にしばしば見られる症状です。その他に、上顎洞の粘膜から、がんが発生することがあります。
ここで重要なのは、片側にそのような症状が出現した場合には、要注意です。